児童福祉法第37条に基づき、家庭で養育できない乳幼児(原則新生児から2歳まで)を一時的に預かり、安定した生活と養育の場を提供することを目的とした児童福祉施設です。乳幼児の基本的な養育機能に加え、様々な理由により特別な支援が必要な児等に対応できる専門的養育機能を持ちます。また、第48条の2において地域の住民に対してその行う児童の保護に支障がない限り、児童の養育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めています。なお、児童相談所の一時保護所は乳児への対応ができない場合が多いことから、乳児については乳児院が児童相談所から一時保護委託を受ける等、一時保護機能も担っています。
〇基本理念
子どもたちが愛にあふれ、共に喜び、共に育つことができるようシスターオディリアの精神に基づき「愛をもって 愛を育てる」ことに努めます。
〇運営方針
1. 担当制グループ保育を基本とし、家族として子ども一人ひとりを大切に養育します。
2. 安定した家庭への早期復帰を目指し、保護者に対して育児相談、育児支援を行い、社会的サポートを整えます。
3. 里親と乳児院でお互いの強みを生かし協力しながら、子どもを中心とした里親委託をすすめていきます。
4. 職員は専門職としての自覚を持ち、チームワークを大切にして自己研鑽に努めます。
5. 行政や地域と連携しながら、地域福祉の向上に貢献していきます。
〇保育指針
乳幼児期は、心と体の基礎が築かれる大切な時期です。さまざまな理由により、大切な保護者と一緒に暮らすことができなくなった子どもたちが、安心して生活ができ、「生まれてきてよかった」と感じられるような保育を目指していきます。下記に年齢別の指針を示しますが、全ての子どもが始めの段階から体験している必要があり、未経験の段階があれば子どもが何歳であってもその段階から始めていきます。
0歳児:安心感、信頼感、愛着関係を育みます。
1歳児:自立への第一歩を支えます。
2歳児:生活習慣を身につけ、生活環境以外の世界を体験します。
3歳児~5歳児:安心できる生活を基礎に社会適応のための体験をします。
〇特徴
オディリアホーム乳児院では可能な限り家庭に近い環境を整えたいと、小規模化に取り組み、縦割りで担当制グループ保育を導入しています。担当制グループ保育とは、入所から退所までの変わらない担当保育者と担当保育者不在時に補佐するグループ保育者による継続的な保育体制によって、子どもと特定の大人との間に愛着関係を築き、それを基盤として健やかなる発育、発達を保障する取り組みです。
〇職種
施設長 副施設長 事務員 嘱託医 心理士
栄養士 看護師 保育士 調理員 作業療法士
家庭支援専門相談員 地域支援専門相談員
里親支援専門相談員 里親交流支援員
特別養子縁組推進員 用務 保育補助